はじめに
妊娠が発覚し、嬉しい気持ちでいっぱいのことでしょう。しかし妊娠初期は赤ちゃんも未熟で、流産などの確率も高いため注意が必要です。ここでは妊娠初期について説明します。
妊娠初期っていつのこと?
妊娠初期は、主に妊娠が発覚する妊娠2ヶ月から妊娠4ヶ月までをいいます。この時期は赤ちゃんが未熟で、流産などを引き起こす確率も高いです。ほとんどの方が妊娠7週目で、心臓が動いていることを確認することが出来ます。心臓が動いていることが確認できれば、流産のリスクは減少するのですが、絶対に安全ということはありません。
妊娠2ヶ月、赤ちゃんの成長状態について
着床したての状態からぐんぐん大きくなっていき、妊娠2ヶ月の後半には、2mmくらいしかなかった受精卵が、12~14mmくらいまで成長します。妊娠4週から内臓や目、骨といった、人のパーツが作られ始めます。特に中枢神経から脳までの形成は妊娠3~5週の早い時期から行われ、心臓は妊娠3週末に形成され、4週目にはすでに拍動を開始するほど、最重要期間の形成は早くから行われています。
2頭身へと成長
平べったい受精卵は段々と両端が伸びて、頭になる部分と尻尾に分かれ、頭と胴体がわかれるようになります。妊娠2ヶ月は成長が著しく、妊娠4週目にはしっぽのあるタツノオトシゴのような形でしたが、だんだんとエラや尻尾がなくなり、妊娠3ヶ月になる前には、身体と胴体がわかれた2頭身となっています。
妊娠3ヶ月、赤ちゃんの成長状態について
器官形成期と呼ばれる時期で、赤ちゃんの期間がどんどん形成されていきます。この時期にはタ胎芽と呼ばれる状態から、胎児と呼ばれる状態に変わります。この時期に重要な内臓が本格的に成長するため、摂取するものは十分に気をつける必要があります。
出産日が確定する
妊娠3ヶ月に入ると、赤ちゃんはさらに成長し、手足も伸びてくるため赤ちゃんの形がしっかりエコーで確認できるようになります。エコーもこれまでは経膣プロープを使用していましたが、お腹の上からの経腹プロープへと変わります。そして定期検診ごとに頭の先からお尻までと座高を計り、その数値を目安に胎児の成長の度合いを計ります。特に妊娠3ヶ月のこの時期は、数値から出産日が確定する重要な時期といえます。
妊娠4ヶ月、赤ちゃんの成長状態について
この頃になると、児頭大横径といった方法で正しい妊娠週数と推定体重を割り出すことができるようになります。赤ちゃんはかなり成長しており、日々大きくなっています。身長は約16cmまで成長し、体重も40~100gまで増えます。妊娠3ヶ月の頃に比べて身長と体重が2~3倍ほど成長しています。また卵黄のうというものが赤ちゃんへ栄養を与えていたのですが、胎盤が完成し始めると同時に卵黄のうが退縮していきます。
ママの精神状態が赤ちゃんに影響する
脳は最重要器官の1つとして妊娠4~5週目には形成されていますが、まだ動く段階ではありませんでした。妊娠4ヶ月に入ると脳の最も内側にある、大脳辺緑系や間脳の神経経路が完成し、食欲・睡眠欲といった基本的な本能や喜怒哀楽などをつかさどる機能が動き始めます。このころからママの精神状態が胎児にも影響してしまうため、出来る限りストレスを溜めないようにしましょう。
おわりに
妊娠2ヶ月から4ヶ月までに、枝豆のような形をしていた赤ちゃんが、人の形にちかい状態まで成長し、たった1ヶ月の間に2~3倍の大きさになっているのです。そう考えると妊娠初期は赤ちゃんが成長していくうえで、最も重要な時期だといえます。
また妊娠4ヶ月頃から、ママの精神状態が赤ちゃんに影響するようになるため、出来る限りストレスを溜め込まないようにしましょう。
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