赤ちゃんの体重が1,000gを超え、出産まで残り3ヶ月をきる妊娠後期。もうすぐで赤ちゃんに会える喜びと同時に、出産や育児に対する不安がつのる時期でもあります。ここでは妊娠後期の赤ちゃんの成長状態について説明します。
出産まであと少し!妊娠後期に突入
周囲の人が見ただけで妊婦とわかるほど、お腹が膨らみます。出産まで残り3ヶ月をきり、出産や育児の不安がつのり、旦那さんについつい八つ当たりをしてしまう方もいるでしょう。そんな時は赤ちゃんの洋服などを眺め、もうすぐで赤ちゃんに会える喜びを実感するようにしましょう。また旦那さんに出産や育児の不安を打ち明け、理解してもらうようにしましょう。
妊娠8ヶ月、赤ちゃんの成長状態について
赤ちゃんの体重はついに1,000gを超え、1,400~1,900gまで増えます。赤ちゃんの体重が増えると同時にママの負担も大きくなり、歩くことが大変になってきます。疲れやすくなったり、息がきれやすくなったりするため、体に負担がかかっていると思った時は休むようにしましょう。またこの時期の赤ちゃんは、ほとんど全ての器官が完成します。特に血液を作り出す骨髄が活動し始め、ママから血液を貰わなくても赤ちゃん自身で作れるようになります。
その他にも脳の中枢神経が発達し、脳からの指示を受け取れるようになるため、赤ちゃん自身で、身体をコントロールすることができるようになります。
呼吸の練習が始まる
肺と鼻の穴が出来上がり、呼吸に必要な器官がすべて完成しました。しかし呼吸をするためには肺と鼻の穴だけでは不十分で、横隔膜の働きが必要です。肺は筋肉でできていないため、自発的に動くことができず、肺の下にある横隔膜が上下することで、呼吸できるようになっているのです。そのためお腹の中にいる赤ちゃんは、横隔膜を動かし、呼吸の練習を行います。その時に感じる胎動がピクピクとした感覚です。
妊娠9ヶ月、赤ちゃんの成長状態について
これまでは胎児の細胞数が増えて器官を作ってきたのですが、これからは臨月にむけて細胞自体が大きくなるため、赤ちゃんの体重が増えていきます。そのため赤ちゃんの身長は45cmほどに成長し、体重は2,500gくらいまで増え、このくらいの大きいさになると子宮内は、赤ちゃんにとって狭い環境となり、胎動を感じる回数が減っていきます。妊娠9ヶ月は臨月に入る直前のため、出産に備えて血液の量が増加します。血液の量が通常の1.5倍ほど増えるのですが、赤血球の数は増えないため、貧血などに注意する必要があります。
皮膚が強くなる
血管が透けて赤く見えていた皮膚が熱くなり、皮下脂肪もついてきているため、赤ちゃんの肌はピンク色になっていきます。皮膚が厚くなってきたため、これまで羊水の刺激から皮膚を守っていた胎毛が役目を終えて薄くなり、なくなっていきます。また顔だけでなく体全身が、丸みをおびて赤ちゃんらしい外見へ近づきます。
妊娠10ヶ月、赤ちゃんの成長状態について
生まれた後も発達を続ける脳と胃腸以外の器官が全て整い、生まれた瞬間からへその緒から酸素をもらっていた赤ちゃんが、肺呼吸へと移行できるように肺の機能も成熟しています。この時期にはエネルギー生成や体温調節機能がしっかりと働き、さらに体温を逃がさないように対しが全身を覆っているため、常に37度前後だった羊水の中から気温の低い場所に出ても体温が下がりません。そのため妊娠10ヶ月目には生まれるための準備が、完全に整っているといえます。
胎動が落ち着く
妊娠10ヶ月に入ると、赤ちゃんの頭が骨盤に固定され、胎動が少なくなります。胎動の回数が減るだけで、力強い胎動は続きます。胎動を感じる回数が減っても不安に思う必要はありませんが、胎動が弱い、いつも胎動を感じる時間に全く感じなくなったという時は、すぐに病院で診てもらうようにしましょう。
おわりに
出産予定日が近づき、出産や育児への不安が増す時期でもあります。不安に襲われた時は赤ちゃんの洋服などを眺め、もうすぐで赤ちゃんに会えるという喜びを実感するようにしましょう。
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