マタニティブルーは病気ではないため、ほとんどの方が10~14日程度で自然に治っています。しかし日本人は2人に1人の確率で、マタニティブルーになるというデータがあり、あなたがマタニティブルーになる確率は十分にあります。マタニティブルーを乗り越えるために、マタニティブルーについて理解しておきましょう。
マタニティブルーってどうしてなるの?原因について
出産や育児の疲れ、睡眠不足、プレッシャー、孤独感などがマタニティブルーを引き起こす主な原因といわれており、産後急激にホルモンが低下することが、大きな関わりがあると考えられているのです。妊娠中は女性ホルモンをはじめとし、さまざまな種類のホルモンが胎盤でつくられています。しかし出産時に胎盤が体外に排出されることで、ホルモンが急激に減少します。急激なホルモンの変化に体がついて行かず、情緒不安定となりマタニティブルーを引き起こすと考えられているのです。
できれば防ぎたい。マタニティブルーの予防法とは
マタニティブルーの予防は、妊娠中から行うことができます。自治体や病院などで行っている母親学級やマタニティビクス、マタニティスイミングなどで同じ悩みを抱えるママ友を作ったり、出産・育児を経験しているママ友を作ったりすることで、いざという時にこころ強い味方になります。夫や自分の母親など、育児の悩みや不安を打ち明けることも大切です。
また育児は母親一人で行うことではなく、母親と父親が協力して行っていく必要があります。2人で協力しながら明るい子育てをするようにしましょう。
マタニティブルーになったらどう対処すればいいの?
日本人は2人に1人がマタニティブルーになるといわれているほど、産後マタニティブルーを引き起こす女性は多いです。マタニティブルーは10~14日程度で自然に治まるものですが、対処方法を理解し、乗り切るようにしましょう。
不安な気持ちを共有する
産後のママにとって最も辛く感じることは、「やって当然、できて当たり前」という周囲からの目です。しかし初めから育児が完璧にこなせるという人はいません。初産の人は出来なくて当たり前、2人目や3人目などの経産婦でさえ、育児が完璧にこなせなくて当然のことなのです。
そしてなにより育児には、不安がつきものです。夫や母親など身近な人と、不安な気持ちを共有し、周囲の人達に理解してもらうようにしましょう。
1人で完璧にやろうとしない
慣れるまでは母乳やミルクをあげたり、オムツ替えをしたりするだけでも大変です。そのため1人で育児を完璧にこなそうとせず、周囲の人に手伝ってもらうようにしましょう。疲れを感じたら夫にオムツ替えをしてもらう、洗い物をしてもらうだけでも心の疲れが軽減します。心の疲れが軽減することで、赤ちゃんとの時間を充実させることができます。ですから1人で完璧にこなそうとせず、周囲に多少甘え、自分の休息時間を作るようにしましょう。
放っておくと産後うつになる可能性が
産後うつは産後、2~3週間から3ヶ月くらいの間に発症することが多いです。マタニティブルーは病気ではないため、しばらくすれば自然と治るのですが、まれに産後うつになってしまうこともあります。産後うつは治療が必要な心の病気の1つで、休養・カウンセリング・薬物投与といった治療方法を行います。産後うつは、自分自身をコントロール出来ないほどの精神状態になってしまっているケースが多く、最悪の場合、幼児虐待などの悲劇を引き起こすことも少なくありません。
そのため産後うつは、早めに治療を始める必要があります。
おわりに
日本人は2人に1人の割合で、マタニティブルーを経験しています。マタニティブルーにならないためには、育児に関する悩みを相談できる相手を作ることと夫の協力が必要です。またマタニティブルーは病気ではないため、自然と治るのですが、まれに産後うつを発症することがあり、産後うつは重症化すると虐待などに繋がる危険性があります。
産後うつにならないために、マタニティブルーになってしまった時は、しっかり対処するようにしましょう。
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